2012年2月11〜13日 東北ローカル線パスの旅2012冬
最終日となる3日目の朝、予定通り6時前に目を覚まし、これから乗車する日本海の運行情報を調べました。
その結果、秋田発車時点で定時運転されているとの情報を得たので、すぐに荷物をまとめ、宿のチェックアウトを行います。

能代6:20発の列車に乗れないと、完全にアウトですので、できるだけ急ぎ足で駅へと向かいます。
ところどころ路面が凍っているところもありますが、そこだけは慎重に・・・

発車3分前に駅に到着。すぐに列車に乗り込み東能代へ。


東能代に到着して、ホームを見渡しても同業者と見られる人は0。まぁ今日は平日だし定期運行廃止まであと1ヵ月ほどあるから
早朝から乗り・撮り鉄をしようとする方はまだそんなにいない、と言ったところでしょうか。

そんなことを考えているうちに、日本海がやってきました。


前日は普通列車でさえも遅れることが当たり前だったにもかかわらず、ここまで定時で運転されていたことには奇跡と言うべきでしょうか。
とりあえず停車時間があまりないので、到着動画撮影した後乗車し、2号車で空いている寝台を探したところすぐ見つかったので、そこに陣取ります。

それでは、車内の様子を。B寝台のみですが・・・


まず、寝台部分。寝具等はすでに片づけられています。
とは言え、そのまま座席に使ってもよし、横になってもよしです。B寝台なので幅約70cmですが、自分にとっては狭くはないです。


下段であれば、すぐ横の窓から景色を楽しめます。肘を付くか枕を高くすれば横になりながらでもOK。


一方上段には寝具がまとめてありました。ちなみに上段は景色が見えない上に天井の圧迫感を感じます。
上段は以前あけぼのゴロンとで体験しましたが、暇でしょうがなかったです。ただ寝ることだけに関すれば下からの騒音が軽減されるため上段の方が優れています。


廊下側には折り畳みの椅子があります。大きな窓から景色を楽しめます。上段の方にとっては貴重な景色を堪能できる場所となります。


写真思いっきりブレて申し訳ないですが、東能代から最初の停車駅である鷹ノ巣です。
本来の予定であればここから秋田内陸縦貫鉄道乗りたかったけど、残念ながら十和田観光電鉄がまだ残っていますので今回はパス。
今秋に秋田DCあるのでその時に余裕があれば是非乗ってみたいです。


雪原の中を日本海は走っていきます。客車の旅は電車や気動車にはない趣があって旅情を引き立ててくれます。


そろそろ大館に着くところで、鶏めしを買うお金を用意し、デッキで待ちます。
大館に到着してすぐ販売員が来ないので、一旦降りてお金をちょうど支払い、鶏めしをゲット。

これが、鶏めし(850円)。


包装を開けたところ。大きめにカットされた鶏肉が食欲をそそります。


甘辛く煮込んだ鶏肉の旨みとその旨みを吸い込んだ味付ご飯の味が絶妙。
弁当は冷めかけていましたが、最後の米一粒まで美味しくいただきました。
また秋田に来る時、臨時化日本海やあけぼの乗った時には、またリピートしたい駅弁です。

鶏めしを食べ終わって一息付いているうちに、大鰐温泉へ到着。ホームの雪かきしていない部分の積雪量がすごい。


大鰐温泉の次は、弘前。そのためか、あちこちで雪のリンゴ畑が見られるようになります。


進行左側には山々の景色が広がります。


弘南鉄道の弘南線が見えてくると、間もなく弘前へと着きます。
 

弘前を出ると、東北新幹線の終点である新青森です。
ここで、案内放送があり、1号車の端の寝台で記念スタンプのサービスがあるとのことなので行ってみました。


以下の5種類のスタンプが用意されていました。メモ帳は持っていなかったので、行程表にスタンプをペタリと。
 

浪岡駅(だったと思う)通過時に、目の前にホームの雪の層を見て圧巻されました。


青森駅での撮影に備えて4号車へ移動する途中の3号車に車掌室がありました。
4号車は2号車よりは埋まっていましたが、空いてる寝台はいくつかありました。


小屋がまるでマッシュルームみたい


新青森では、785系の白鳥号がいました。


新青森を出ると、終点・青森です。
この区間の車窓動画を撮影してみました。到着案内放送時に流れるハイケンスのセレナーデはいつ聞いても胸熱になります。


約7分で終点の青森に到着。終点までほぼ定時で走りました。
(拡大する)

到着後早速鉄道ファンの方々が一斉に撮影をしていました。
私も乗り換えまでの少ない時間を利用して、できるだけ撮影に挑みます。

機関車(EF81-106)のアップ。雪の付いたヘッドマークが味わい深いです。
(拡大する)

機関車を横から。寝台特急の牽引機関車と言えばこのローズピンク(略してローピン)カラーですね。


24系客車と機関車の連結部
(拡大する)

客車側のヘッドマークならぬテールマーク
(拡大する)

A寝台車両オロネ24-5。A寝台は臨時化されるとなくなってしまうので車内も撮りたかったのですが、時間が無くて断念・・・
 

そろそろ乗り換えのホームに移動しようとした時、DE10がいつの間にか後方に連結されていたので慌てて撮影しました。
  (拡大する)
これは回送するための補機であると見られます。

間もなく乗り換えの青い森鉄道快速が発車するので、すぐに移動して乗車。
できるだけ日本海の全体も撮影したかったけど、全区間乗車と兼ねて盆あたりにリベンジしたいです。
なお、臨時化された後は、多客期のみ運行されます。今春はGWに運転が決まってるので、夏は盆あたりに運転されるはずなので
18きっぷで青森もしくは青森周辺の乗り鉄や観光をしたいですね。(※注:18きっぷで日本海は乗車出来ません。まぁ鉄道ファンにとっては常識でw)

途中野辺地駅で、大湊線代行バスの到着を待つため15分ほど停車します。
大湊線も前日の北上線と同じく冬場は運休されやすい路線の一つです。この列車の長時間停車も通常ではありません。

そんな中、青い森の除雪機が除雪作業をしているところを見つけました。1番線と2番線の間を除雪していますが、どこへ行くのやら。


大湊線の代行バスが来ると、乗客は倍以上になりました。恐山とかこの時期行ってる人とかいるのだろうか・・・
と不思議に思いながら、乗ってくる乗客を見つめていました。
乗り換えの乗客が乗り終えたところで、野辺地を出発します。

遅れを取り戻すべく列車はびゅんびゅんと飛ばしていましたが、あまり遅れを回復できず、三沢に到着しました。


青い森鉄道は全て701系(青い森701系)で運転されています。イメージキャラクターであるモーリーくんがデカデカとプリントされているのが印象的。
(拡大する)

反対側には、折り返しと見られる列車がいました。こちらには前面に青い森鉄道全線開通1周年とプリントされています。
青い森鉄道全線開通=東北新幹線全線開通で、やっと1年経ったんだっけ?と遅いように思えたのですが、実質あれから1年2ヵ月過ぎています。
それでも遅いように感じてしまうのは、東日本大震災のせいなのか、昨年2回もはやぶさで新青森行ったせいなのか・・・真意が定かでありません。


青い森三沢駅を出て、今回の旅行の最後の目玉である十和田観光電鉄に乗車します。



3日目(後編)へ。。。



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