2012年2月11〜13日 東北ローカル線パスの旅2012冬

2日目の朝です。相変わらずシンシンと雪が降る北上からスタート。

まずは盛岡へ行きます。2日目の最初のメインがそこに待っているからです。


なお、盛岡支社配属の701系は、2011年秋からいわてディスティネーション(以下:いわてDC)に合わせて、車両の特別ラッピングがされています。
 

田沢湖線と東北線の701系との並び。田沢湖線はもっと凄い雪になっていることが一目で想像できます。
(拡大する)

お目当ての列車は、この奥に写っている緑色の車両です。


キハ58・28系Kenji「平泉世界遺産号」これに乗車します。
(拡大する) 
(拡大する)

この「Kenji」といわれる車両は、かつて全車グリーン席のサロンエクスプレスアルカディアが火災事故をきっかけに改造されたジョイフルトレインです。
外観は先ほどの701系と同様にいわてDC仕様のラッピングとなっていました。

1号車(キハ58-1505)には、平泉の毛越寺・浄土庭園の写真を


3号車(キハ58-650)には、同じく平泉の中尊寺・金色堂の写真がラッピングされています。


なお、2号車(キハ28-2010)には大きく「平泉世界文化遺産登録」の文字が


続いて車内へ、まずこちらが一般的な席。オーソドックスな2+2列配列シートです。


車内の端には、カラオケBOXと見られる設備があります。


車内全てが2+2列シートではありません。こちらは2号車の様子。1+2列と2+1列が交互に配置されています。
これは、2010年度末まで活躍していた、「こがね」にあったような座席配置となっております。


そして、1号車と3号車の運転席寄りにある展望席(展望席とはっきりわかる写真なくてスミマセン...)
ここは一般席と同様に2+2列シートです。


最前列のシート。ちなみに座席の間の仕切はありません。


最前列のシートから見た、前面展望。フレームが多少気になりますが、広大なパノラマを楽しめます。



で、私はこの展望席最前列に乗車します。
本来は上りのKenji乗車する予定では無かったのですが、初日の日本海運休により乗車することになりました。
進行方向の一番前となる1号車は指定席ですが、日本海が運休になると知ってから、会津若松のMVで照会しました結果。
そして、シートマップを参照したら運良く最前列席が1つ空いていたので、すかさずそこの指定券手に入れました。

(※乗車前にtwitterにアップしたので、一部を隠していますが1号車1番A席が私の席でした)


列車は時間通り、雪の盛岡駅を発車します。矢幅まで動画撮影しましたので、Kenji最前列の展望をお楽しみ下さい。

矢幅手前で、かすかに雪煙をあげている701系とすれ違う部分が、個人的にはよかったですねー。
できれば全区間で前面展望撮影したかったところですが、ビデオカメラ持ってないので少ししか撮影出来ません...

ここからは、静止画ですれ違った列車や景色を少々。
古館で釜石線を直通する快速はまゆり2号とのすれ違い


走行していくうちに風がだんだん強くなり、時折風の雪煙が舞うシーンも。


花巻駅です。左には釜石線のキハ100系。右側を通過するのはED75-140のDE10形の重連貨物列車です。
東北線貨物の機関車は現在、殆どがEH-500形になっているので、ED75形は貴重な存在となりました。おまけにDE10も付いてくるとはレアものです。
駅じゃないところですれ違っていたら、はっきり写せたかも。ちょっと残念・・・


北上駅です。相変わらず雪が降り続いていました。右に見えるのは北上線のキハ100系です。


一番近くですれ違いを撮影できた701系


盛岡から約1時間強の乗車で、平泉に到着です。
 

ここで、周りに乗っていた客が降りていったので、再びここから終点・一ノ関まで動画を撮影してみました。


終点・一ノ関に到着しました。雪原の中を走る素晴らしい展望を見ながらの乗車は、大変よかったです。


平泉世界遺産号の運転案内ポスター。2月までしか運転日は書いてないですが、3月いっぱいまでほぼ毎週土休日に運転されます。
なお、4月からはいわてDCスタートに伴い、リゾートやまどりに似た485系ジパング編成に変わります。この車両に変わってからもう一度乗ってみる予定です。


新幹線乗り換え改札口付近には、東北線と一ノ関周辺の観光地をモチーフにした、ジオラマが飾られていました。
車両の模型はキハ40・48系ふるさとです。この車両もまだ乗ったことがないので乗ってみたいですねー


一ノ関からどうするか、最初大船渡線の気仙沼間までの未乗区間を往復しようかと思ったのですが、
いくら鉄道好きだからと言っても流石に疲れるだろうと思ったし、平泉観光するにも時間多すぎるしなぁーと思いました。
何かいい時間潰しはないものか、と考えたところ、奥羽線でクルージングトレインを使った「犬っこまつり号」が、前日MVで調べたら空席がたくさんあったので
この機会に、きっぷ収集の一環として、料金専用補充券(料補)を初めて出してみよう、と決めました。
折り返しの列車に乗車して、一番近いところで料補を出せる駅は金ヶ崎駅、でそれを発行して再び平泉へ折り返すのにもちょうどいい時間列車がありましたので、
決行することにしました(実際1日目で予備日程を見直して決めていたことなんですが)。

と、言うことで折り返し盛岡行きの列車で、金ヶ崎へ。
案内には平泉方面であることが強調表示してありました。


乗車した列車は、平泉を発車後、車両がかすかに揺らぐほどの強風のため抑止、その後前沢まで徐行し、約15分遅れで金ヶ崎へ到着しました。
金ヶ崎到着後すぐに窓口へ向かい、他のお客さん対応後、いよいよ料補発券に挑みます。
最初に、「指定席券が欲しいのですが」と言ったところ、まずどの区間の指定を出したいのか知りたかったのか、乗車券の拝見を求められ、
ローカル線パスを提示したのですが、駅員さんがそのパスのことを知らず調べた上で、理解して貰った後もう一度お願いしたところ、
「うちは小さい駅だから北上駅とかで・・・」とは言われたものの、粘り続けようやく了承してもらえたところで、時刻表を見せて、目的の列車を教え、盛岡の指令に電話で照会し、
「犬っこまつり号」指定席券の料補を書き上げていきます。待っている間に12:41発の上り列車が行ってしまいましたが、約30分後にまた列車が来るので焦らず待ちます。
そして、交渉から30分後、念願の初料補をゲット!

駅名票と一緒に記念撮影しました。


この料金専用補充券は、主にみどりの窓口ではないけども、切符の発券ができる窓口があるところ。難しく言うと業務委託駅や簡易委託駅で
新幹線でも特急でも寝台でも快速/普通列車でも指定席券を頼むと出してもらえます。
ただ、これをやるには目的の駅の業務形態を把握しておくことと粘り強さが大切かと思います。あと、すんなり用件が通ったとしても発券に時間がかかりますので、
他のお客様が待っていたら譲ってからお願いしましょう。
切符収集を趣味としている鉄道ファンは、このあえて補充券で切符を買うことに趣を置いているようです。
料補はみどりの窓口ある駅でも、マルスで出せない指定席券などが出た場合、登場します(私は切符初心者なので詳しいことはよくわかりませんが)。


だけど、折角発行した犬っこまつり号の料補、この日も日本海運休してしまうと3日目、日本海乗れない上に、十和田観光電鉄乗るには一部新幹線での移動が必須になってしまうという
泣きっ面に蜂という状況を味わうことになるので、この日に日本海が動かないと犬っこまつり号はあきらめることになります。
次の上り列車を待つ間、日本海の運行情報を調べたところまだ運休の情報は入ってないので、「今日こそは・・・」と祈りを込めていました。

ここからは平泉に戻り、下りKenjiが来る間、観光します。
引き返す予定の列車の約30分後の一本後の列車になったので、早く平泉に戻って観光したいと思ったところですが、
当該列車が途中風の影響で架線にビニールが付着する事故が発生し、15分ほど遅れで金ヶ崎へ到着しました。
平泉で食事してたらまともに観光している時間ないし、今駅に出てご飯買う時間ないことに危機感が募りましたが、
予め日本海乗車した際に大幅遅延した際に備えて買っておいたパンがありましたので、それで簡単な昼食となりました。

平泉には13:50分頃到着。世界遺産・平泉を探索します。


2日目(後編)へ。。。



1日目  2日目:前   3日目: