2012年8月10〜12日 盆前夜行列車に2泊の旅
第4部「日本海乗車」

大阪駅とその周辺で2泊目となる日本海に乗り込むための買い出しを終え、再びホームに上がります。
ホームには2、30人ほどの撮り鉄がホームの京都寄りに集結していました。
発車時間に対しなかなか入線して来ないなぁと思いつつ私も待ち伏せていたら発車5分前ほどにようやく入線してきました。


10番のりばで撮影していましたので、急いで11番のりばへ移動し日本海に乗車


臨時化された後の日本海はB寝台6両編成です。
2月に乗った時とは違い、始発から乗車しますので布団一式と浴衣が用意されています。


スリッパも用意されています。使い捨てではなくクリニックにあるような雰囲気の普通の茶色スリッパでした。


その他車内の様子などは2月に立席区間で乗車したときの乗車記をご覧下さい。

大阪駅を定時に発車した日本海ですが、同時発車となる8番線の快速列車にすぐ追い越されてしまいます。
それもその筈。電車と機関車では加速度の差が明らかに違いますもんね(笑)

すぐ隣の新大阪を発車後に買ったたこ焼きをつまみに晩酌開始
ちなみにたこ焼きは南口を出てすぐ大通りを渡った商店街の中になる「はなだこ」から買いました。
人気のネギマヨです。


買ってから時間は経ちましたが、まだアツアツでうまいやねん


前日のMLながらで寝不足になってたせいか、お酒を京都着く前に飲み干し京都を出る頃には早くも眠気が・・・
とは言え湖西線に入ってすぐの大津京で停車したから何だろう?と思ったらサンダーバード45号の通過待ちでした。
ちなみにこの45号がサンダーバードの終電になります。

大津京を発車してから翌日の準備をして寝る体制に。発車後おやすみ放送が入り、鶴岡まで緊急時を除く車内放送を取りやめるとのこと。
そして敦賀駅を発車する頃には眠りにつきました。


翌朝・・・
目を覚ましてぼんやりと車窓を見ると、あ、なんか周りが田園地帯のところに線路が合流してる・・・
と気づきました。答えは坂町駅付近。もう北陸線と信越線を過ぎて羽越線へと入っていたのです。

はっきりと目が覚めたのは岩船町駅で列車交換のための運転停車の時でした。


時刻は5:30を過ぎたところ。多分定時で走ってるんだろうなぁと思い、時刻表を調べることはせず
大阪出発時はまだ真っ暗で楽しめなかった車窓を楽しむことに。

すぐに羽越線の主要駅の一つ、村上駅を通過します。
ここでも運転手交代のため運転停車すると思ってましたがそうではありませんでした。
初めて通過するところを目の当たりにする村上駅はなんか新鮮です。


村上を過ぎると待望の日本海の海原が見えてきます。
定期運転時代は走行中に拝むことができませんでしたが、臨時化されてからは出発時間が遅くなり夏場であれば新津付近で明るくなるので
バッチリ日本海を臨むことが可能です。通路側に見えますので上段の寝台になっても大丈夫。


景色を眺めているうちに再び睡魔に襲われしばし横に、そして鶴岡が近くなってきたところで車掌さんのおはよう放送で目覚めました。
列車は無事に定時で運転していると聞いて安心です。青森からまた楽しみにしている列車がありますからね。

ということで鶴岡に停車。
きらきらうえつ用の駅名票も備え付けられています(実際の隣接駅は、←羽前大山|鶴岡|藤島→)。


陸羽西線と合流し最上川を渡ると・・・


酒田駅に停車です。
新潟支社と秋田支社の運行形態の境でありますので、701系がお目見え。
701系を見るとまさに東北までやって来たと感じさせてくれます。


211系がここ酒田にも疎開しているのを確認しました。
手前は485系3000番台。新潟地区は485系の宝庫でもありますね。


酒田を出ると庄内平野の青々とした田んぼが広がります。
空も晴れてきて眺めがひときわ素晴らしくなりました。


しばらくするとまた日本海が臨めるエリアに入ります。
青空と美しい海原のコントラスト。この景色を見てこそ「日本海」という列車に乗った甲斐があったものです。


反対側には霞んでしまっていますが鳥海山がうっすらと見えます。山側の眺望はほぼ下段のみの特権と言ってもいいです。
山形と秋田の県境付近は羽越線の中でも最高の景色と言っても過言ではありません。


海が見えなくなるとまた眠りについてしまい目が覚めてしばらくするとまもなく秋田に到着するという放送が。
長時間じっくり景色を味わえるのに勿体ないと思うほど眠ってしまうなんて、やはりここまで疲れの影響でしょうか?
それに私の寝台ボックスには一般的なお客さんしかいなかったため落ち着いていられたおかげもあるかも。

奥羽線が合流すると秋田に到着です。
ここでの停車時間を利用して飲み物を補充するとともに少し撮影を。


ローズピンクのEF81形機関車ははやり味わいがありますね。
今やこの日本海とあけぼのでしか見ることの出来ないEF81と24系ブルートレインの組み合わせは貴重です。
(拡大する)

秋田を出てしばらくするとまた寝てしまいました。
着替えて布団も畳んだばかりですけど、寝台に横になる気持ちよさがクセになったみたいですね。

そんなこんなで、2月にも定期運転時代に乗車した東能代に到着。
定期運転時代は東能代から自由席特急券で空いてる寝台に乗車できましたが、臨時化されてからはそれができなくなりました。


秋田内陸縦貫鉄道との合流で鷹ノ巣


そして花輪線と合流で大館


大館でも少し停車時間があるのでちょっぴり撮影
今度は24系客車テール側からを狙います。


701系とキハ110系も入れての撮影
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そして大館と言えば・・・
また買ってしまいました、花善の鶏めしを。今回は前回より贅沢に特製鶏めし(1100円)にしました。
 
通常の鶏めしよりおかずが充実していて、お腹も満足。
もちろんメインの鶏めしも文句なしの美味さです。

大館を発車すると大鰐温泉、弘前と停車し、いよいよ青森へラストスパート
青い実を付け始めたリンゴ畑を走ります。しかし空は再びどんよりとしてきました。


定期時代は停車していた新青森は、臨時化されてからは通過します。


ゆっくりとしたスピードで終点・青森駅へ


大阪駅から約16時間、長い寝台列車の旅路が終わりました。
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そう言えば日本海のHM、長い間走ってきたんだなぁというものを感じます。


到着後すぐに機関車切り離し作業が入るのは定期時代と変わらず。もっとじっくり撮影したいけど・・・


仕方ないので取り残された24系を
機関車の真後ろに連結されていた電源車カニ24形


サボ幕と号車番号票。
サボは定期時代のままのですが、号車番号票に禁煙車の禁煙マークが入ったのは臨時化後のような気がします。


大阪寄りの6号車に向かうと既にDE10形機関車と24系が連結されていました。


撮影場所を変更するため跨線橋を渡ると隣にHB-E300系リゾートあすなろを発見


DL日本海(仮)との並び
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リゾートあすなろは下北2号として運転している途中で、その後新青森へと向かいました。
かたやDLを連結した24系はなかなか回送されず
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ちょっと買い出しの時間が欲しいので改札を出ようとした時にちょうど24系が車両センターへ引き上げられました。
さて、先ほど発車したリゾートあすなろ下北2号が新青森で折り返し3号になるのでそれに乗車します。

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