2015年6月28日 SLふくしまDC号乗車記
今回午前中は仙台〜山形で運転された「仙山線さくらんぼ号(やまどり編成)」に乗車したため、ELSLふくしまDC号には乗らず、
SLふくしまDC号のみ乗ることになりました。
※仙山線さくらんぼ号乗車やその他移動諸々はこちら。
→仙山線さくらんぼ号(リゾートやまどり) 乗車記(別タブで開きます)
山形からつばさワープし、駅前で昼食を済ませホームへ。
ちょうど昨年の4番ホームの案内には頭に「EL」の文字が付いていましたが、今回はその文字がありません。

入線前にホーム入りしたのですが、既に大勢の人々がデゴイチの姿を待ちわびていました。
適当に入線を狙う列に混ざり、しばらく待機していると遠くから高らかな汽笛が聞こえ、デゴイチが姿を現しました!
(拡大する)
入線のシーンは動画でも撮影しました。
一眼同時手持ちしたのでちょっと変なところ向いてたりしますが、ご容赦のほど・・・
入線後、ふくしまDCクロージングイベント兼出発式が行われました。
県や市の関係者、福が満開ふくしま隊、キビタンやももりんなどのゆるキャラも大集合でした。

くす玉割りまで見ていたかったのですが、そこまで時間の余裕はなかったのである程度撮影したらさっさと乗車へ。
最後尾1号車のスハフ12-161でした。
なお、各号車の入り口には福が満開ふくしま隊のメンバーが出迎え、車内でもおもてなしのお手伝いをします。
1号車はちょうどこの季節、夏をイメージさせる「布引 向日葵」が担当しました。

「高原列車は行く」の発車メロディーが流れた後、威勢よく汽笛を鳴らしながら福島駅を発車。
大勢がお見送りする人々の中には、エベレストに挑戦中ヒマラヤ地震に遭ったが、無事帰ってこれたなすびさんや

内堀福島県知事も駅長と一緒に手を振って見送って下さいました。

ホームを離れても、「SLに手を振ろうプロジェクト」の実施も手伝ってかDC最後のデゴイチの出発シーンを見ようとたくさんの人が詰めかけていました。
デゴイチも1分半近く汽笛を鳴らし続けて、応えてあげていました。

荒川河川敷でも人々が一列に並び、横断幕を持ちデゴイチにエールを送っていました。
大漁旗を振っているシーンは、翌日地元朝刊にもピックアップされた一枚でもあります。

対岸にも生憎の雨にも関わらず、このギャラリーでした。

南福島を通過すると下り線と分かれ、デゴイチの本領発揮する区間に入ります。
雨のせいもあり苦戦しながらも、ゆっくりと力強く勾配を上がっていくシーンは印象的でした。

勾配を上がり切り、松川手前での進行右側にはお疲れ様と言わんばかりに、各地から横断幕でねぎらう人々の姿が。

最初の停車駅、松川では19分の停車。
と、言っても上り勾配で苦戦したため5分ほど遅れて到着となりましたが、十分楽しめます。
反対側の1番ホームでは、松川提灯祭りのお囃子が披露されました。

県観光コンシェルジュ「ミスピーチ」の皆さんを12系をバックに一枚。
今回一区間ごとに、色々な観光コンシェルジュのお姉さんが乗り込み、車内でパンフレットやノベルティの配布が行われました。

この先の停車駅ではまともに編成を撮影できなくなりますので、雨の中ですが忘れずに、と。
(拡大する)
おまけで運転室も

ちなみにサボは「臨時」でした。ちょっとがっかり・・・

そんな訳で車販で買ってしまいましたwしかも東京駅記念suica(500円追加チャージ)で決済というw
ついでに会津産コシヒカリジェラート(300円)も購入。さっぱりとした味わいのジェラートにコシヒカリの粒が入っており美味♪

ちなみにサボ(1600円)がこちら。
裏面に時刻表も書かれていて、12系を意識したブルー基調のデザインがグッドです!


松川からは二本松の菊人形より「菊むすめ」が乗車。
ふくしま隊の向日葵さんと車内2ショットで♪

安達付近では二本松の伝統芸能「木幡の幡まつり」の披露や

ボードを反転させて”I♥LOVE「ふくしま」”とチームパフォーマンスを披露しているのも。
心ひとつにしてSLを見送る姿はアツいものがありますね。

二本松では11分停車。
過去2回では停車時間が短く、復路でのホームのイベントはありませんでしたが、
今回SL牽引によりスピードアップしたおかげで初めて停車時間が設けられイベントを楽しむことができました。
ただ、松川で線路立ち入りがあり延発したため、ここでも本来の停車時間よりも短くなってしまいましたが・・・
ホームに降りると二本松の郷土料理「ざくざく」の試食が。
ざくざくとはザクとは違うのd(中略)ではなく、根菜類やこんにゃく等をサイの目状に刻んだものを醤油ベースの汁で煮込んだ料理です。
梅雨空で些か肌寒かったため、ほっこりする一杯でした♪

他にもりんごジュースや地酒の振る舞いもありましたが、帰宅の際の運転に差し支えるためジュースだけで我慢。。。

他にお菓子も頂きました。辛うじてラスト1個をゲット(汗)
小判の形をした今川焼きのような菓子、玉川屋のくろがね焼でした。

グルメの他にも、松川と同じく提灯祭り囃子の披露に

ゆるキャラも集合しました。
昨年も登場した銃太郎くん&菊松くん

加えて今回は、安達ヶ原ふるさと村から鬼ばばぁの「バッピーちゃん」もやって来ました!
ふくしま隊の「鶴ケ城 八重」とメンバーでまさに地元な「二本松 菊葉」と共に撮らせて頂きました♪

もう少しゆっくりしたかったところですが、時間がすぐに来てしまい後にします。
ホームの前の方で披露されたミニ幡まつりは見られませんでしたが、この祭りがイタリアミラノ万博出演決定とは凄いです。

二本松→本宮では浪江町から避難してきたと思われる人々の姿がありました。
多くが原発事故で未だふるさとに帰れずにいますので、一日でも早く帰れる日がやって来るのを願いたいです。

最後の停車駅、本宮に到着しました。
松川と二本松はちょっとせわしかったけど、30分と比較的長時間停車時間があるのでゆっくりできます。
到着するともうお決まりのように、市のゆるキャラ「まゆみちゃん」が出迎えてくれました。
旦那である上尾の「アッピーくん」も連れてくれば盛り上がったけど、遠いし忙しかったのでしょう。

二本松→本宮は残念ながら観光コンシェルジュの乗車はありませんでしたが、
ラストの本宮→郡山では「ミスうねめ」おもてなしをします。

時間があるので駅の外に出てデゴイチを撮影してみました。
そんなに強い雨ではなかったのですが、傘がないとたちまち濡れてしまうので差しながらどうにか撮影しました(汗)
重油燃焼の黒煙をたなびかせていましたが、生憎の天気の中でも存在感を出すためなのかも知れません。
(拡大する)
残った時間で同乗や追っかけ撮影をしてきた知人らと談話し、発車直前で追い抜かされる1154Mが来たのを合図に車内に戻ります。
1番線ホーム前方で地元吹奏楽団「ファジーネーブル」の演奏で見送られながら、終点の郡山に向けて発車しました。

始発から終点まで雨が止むことはありませんでしたが、デゴイチを応援する気持ちは皆一つ。
復興への想いと共にこの生憎の天気を吹き飛ばすようなパフォーマンスを見ると、胸が熱くなります。。。

沿線の近くに位置する日和田中学校運動部の皆さんのパフォーマンスは凄かったです。
どうかこのデゴイチの勇姿を胸に、試合や大会で今まで以上の成果を出して貰いたいですね。

新幹線と合流しデゴイチの旅、いや、ふくしまDCの楽しい思い出づくりの終わりが近づいてきました・・・
しかし、手を振る人々の姿は最後まで途絶えることはありません。

そしてSLふくしまDC号は、終点の郡山に到着。
駅員さんだけでなく車両センターの職員の方も出迎えてくれました。
試運転撮影しようとした日だけが運悪く車両故障となってしまいましたが、本番は無事2日間とも運転できたことに感謝です。


福が満開ふくしま隊のメンバー全員と。
昨年のプレDCから福島のPR活動やおもてなしなどお疲れ様でした!

郡山でも始発の福島と同じくDCクロージングセレモニーおよび到着式があったのですが、下車に手間取ったこととホームの大混雑で収録を断念・・・
ただ、最後デゴイチが回送発車するシーンはどうにか見届けることができました。
耳が痛くなるほど大きく長い汽笛を鳴らした後、機関士の皆さんが手を振りながらゆっくりと動き出しました。
乗客や鉄道ファンだけでなく、ふくしまの復興と勇気、そしてDC期間中訪れて下さった皆の感謝を背負って走り抜けたことに敬意を表したいです。
ありがとうございました!!

SLふくしまDC号の運転をもって実質ふくしまDCが終わったようなものですが、この快速あいづも今日が最後・・・
485系自体は残りますけれども、このHMとフルーティアの並びが見られるのは最後かも知れないのでしっかりと記録に残しました。
あいづライナーラスト団臨A3A4編成は乗れなかったけど、A1A2編成のラストは乗りたいと思います。
(拡大する)
最後に戦利品のご紹介。
今年は片道1本しか乗ってないのに、たくさんのものを頂いて参りましたw

郡山市よりがくとくん&おんぷちゃん缶バッジ3種

また、郡山の四季のイラストが描かれた扇子もいただきました。
コンパクトに折り畳めるので、これから真夏の遠征時の携行に助かります♪

二本松市より菊松くんメモ帳

ふくしまDCオリジナル付箋紙セットと今年のモンドセレクション金賞を受賞した、ふくしまの水

食べ物も頂き、二本松のくろがね焼きの他、福島〜松川の車内で振る舞われた麦せんべい

ふくしまDCロゴ入りタブレット菓子と

こちらは何なのかなぁと思い、口にしたところガムでした。全部口に放り込んだらちょっとヤバいことになってしまいました(汗)

最後のの本宮〜郡山で郡山市のパンフレットやノベルティと共に大きな巾着袋が配布されました。
他の自治体の分と合わせてまとめて入れるようにという配慮と思われます。
私は旅行中の着替えを入れたり、日帰り温泉のタオルやアメニティ入れに活用しようかなと。

乗車記念証類は4月に乗車したSL福が満開ふくしま号と同じような名刺サイズのものが配布されました。

台紙付き硬券のは4月と全く一緒でした。せめて台紙の写真を夏らしいものに変えて欲しかったと思います。
と言うか、沿線自治体の振る舞いを見ると、仙台支社もう少し頑張って欲しかったという印象が・・・

最後に郡山下車時にJ-TECから頂いたしおり。
なんか丸っぽいデザインのしおりは初めて見ましたが、私自身しおりは使まず使わないので全部記念に取っておく形ですw

指定席の方は言うまでもなく瞬殺必至でしたので、安心と信頼のえきねっとで。
特に28日は手を振ろうイベントや、パックも仙台支社のいつものの他に、583系ひたちとセットのツアー分も抜かれているので厳しい戦いになることは安易に想像できました。
知人1人と協力して3人分確保に挑戦し、私の方は事前予約で2人分(3人以上だと失敗するリスク大なのでこういう列車は2人まで)確保できましたが、
えきねっと初心者の知人は撃沈でしたので、ちょくちょくえきねっとにログインしキャンセルを狙いました。
そして5日前にもう一枚確保成功!しかし、ELの方は前日に26日分の空席を見ただけで後は見なかったので、今回デゴイチ+12系という組み合わせの他、
ELとSL牽引往路逆であることも注目が集まったのと思われます。
また終盤でかつて使用された車内改札鋏の入鋏サービスがありました。
下の写真で2つのスタンパーの間に刻まれているのがそれです。
「と」は東北線を、枠の花型は特急・急行を示しています。ちなみにSLふくしま復興号で入れてもらったのは四角枠ですが、これは普通列車のことだとか。
あと発券駅名ですが、その日家族で山形の親戚の家に行きましてその帰りに発券してきたものですw
最近MV50や35Dの置き換えが進み、保存性とインク乗りに優れる転写式で発券できる駅が減少してしまいました。
よく使う新白河まで長らく片方残ってたMV30も、つい最近MV50に置き換えられて、つらい・・・

今回復路の1回だけしか乗れなかったのですが、前半のデゴイチの力走を体感したことよりも、「SLに手を振ろうプロジェクト」による福島県民の
一丸となって来県の感謝とこれからも着実に復興へと進んでいくアピールを、こんな雨が降りしきる中でも精一杯デゴイチの前で
パフォーマンスをほぼ全区間において見られたのは、同じ県民の私としても非常に感慨深い旅でした。
SLふくしま復興号で同じプロジェクトが実施された時は、それを実施する初日往路のみ唯一指定券が確保できず歯がゆい思いをしただけに、
その感動はより大きかったですね。ちなみに今回のプロジェクトには2万5千人が参加したとのこと。
今回もこの手を振ろうプロジェクトの模様は、ローカル番組で後日ドキュメンタリー番組で放送される他、
ふくしまDC公式サイトでもYoutubeにて動画が日本中、いや世界中に配信されますので、震災と原発事故から這い上がる福島の底力というものを、
県内でデゴイチを見られなかった人でも是非感じていただければと思います。
※7月20日にYouTubeにアップされました。動画はこちらから。
そして、今回DC期間中に福島を訪れることができなかった方々も、もう訪れたよという方々も、来年同じ時期にまたアフターDCとして開催されますので、
是非ふくしまにおいでくださいませ。県民一同お待ちしております。
おわり
特集トップページに戻る