2012年10月13〜14日 秋の信州旅行
2日目前編:松本→小野駅収集→中央線紀行号乗車(往路)

2日目の朝が来ました。10月14日、鉄道の日でございます。
本日のメインの何と言っても中央線紀行号ですので、宿で時間いっぱいくつろぐのもいいのですがちょっとその前にお出かけします。


ミニエコーの愛称が付けられている123系に乗車します。JR東日本ではこのクモハ123-1の1両のみ在籍しています。
ただしミニエコーに乗車するのがメインではありません。
 

車内はロングシートで天井には扇風機が取り付けられています。まさに国鉄時代を彷彿とさせる車両です。
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運転台


さて、ミニエコーでどこに行くかと言えば中央線辰野支線の小野駅です。
辰野支線は未乗区間でこれから乗車する中央線紀行号もそこを通りますが、小野駅も機械設備のない簡易委託駅ですので
中央線紀行号乗車前にそこへ収集に行こうという計画です。

ミニエコーの心地よいモーター音を聞きながら一足早く塩尻から辰野支線へ入ります。
沿線には既に撮り鉄の姿も見えました。景色については後で中央線紀行号乗車で触れて参ります。

辰野支線に入って最初の駅がこの小野駅です。


待合室が別室でありますが、窓口営業終了時間の30分前にあたる15時で閉鎖されるとの注意書きがあります。


松本に戻る列車は大体1時間に1本ですが、8時台は1時間に3本走ってますので慌てず収集ができます。
が、委託氏の手を煩わせぬよう予め欲しい切符をメモして委託氏にお願いしました。

メモを見て委託氏が開口一番「うちはこんなわからないところの切符は出せないんだよ」とキツい一言から始まりました。
私も事前に収集家のブログ等で調べたのにこのような回答され一瞬衝撃を受けましたが、落ち着いて欲しい切符を一つ一つ説明しどうにか発券してもらいました。

購入した切符たちがこちら。前日有明でもう少し実使用する切符を買うつもりができなかったため、料補メインになっています。


まずは収集用に購入した切符から
小野駅も有明駅同様金額式の常備券が主流です。駅間が離れているせいか最安のは190円券になります。


駅名式のもあります。飯田線の宮木までの常備券です。


続いて補片です。隣の信濃川島までの乗車券です。
信濃川島までは金額式も駅名式も口座がないため補片で出して貰えます。ちなみに常備券口座のある区間は出して貰えないので要注意。


出補の設備もあります。ここでは当駅着とする区間であれば趣味発券でも寛容ですので同じく信濃川島からのを発券して頂きました。


以下、実使用する切符です。全て料補による発券です。
岡谷→小淵沢の自由席特急券。「小淵沢」のスタンプが相当使い込んでる感がありますね。出補の「小野」もそうでしたけども(後者はまぁ当然か)。


お次はホリデー快速ビューやまなしの座席指定券です。
最初発券を出し渋られましたけど、ここからあまり遠くない発駅の列車だからとりあえず辰野駅に聞いてみると試みた上で発券して頂きました。
先ほどの自由席特急券とは違い、小淵沢がスタンプでなく手書きな上「淵」が間違ってますが、私も発券時気づかずでした。
あとマルス上では1階と2階で別々の列車名となっている通り、ちゃんと「2階」という記述が入れられています。


最後に東京→新白河の新幹線自由席特急券です。
発着駅がかなり離れていますが新幹線だからか発券OKでした。ちなみにひたちや踊り子とかだとダメだったかも知れません。


その他八戸線のリゾートうみねこ、首都圏の普通車グリーンをお願いしてみたのでしたがダメでした。
購入後委託氏が切符の発券事情のお話をし、冠着駅では遠いところの列車の料補を切ることはできるけどうちではダメと支社に言われているし、
逆に出補はうちや有明は出せるけど、冠着ではダメというように、同じ簡易委託駅でも支社から与えられている指示が異なるんだとおっしゃっていました。
補充券に事務官コード書くのもここだけですよね、と聞くとここでは必ず記入するように指示されているとの回答に対し、
POSも無いのに遠い駅はどうやって事務官コードを?と訪ねたら、事務官コード表を取り出してこれで調べてるとのこと。

話をしていく内に委託氏との話も打ち解け合い、事務官コード表を見せてもらったり、地元の住民と交えてこの日運転される中央線紀行号の話題で盛り上がったり
最初のピリピリしたムードはどこかに飛んでいきました。
今遠征での収集は以上になります。どの駅でも結果的に満足した収集ができてとてもよかったです。


小野駅を後にし、松本に戻ります。
またミニエコーに会えましたが、乗車するのは左の115系です。
ミニエコーは塩尻〜辰野の往復が基本で松本まで乗り入れるのは行く時に乗ったのを含め1往復のみです。
行く時に乗った時とは違い、行先表示が「辰野←→塩尻」に変わっているのがわかります。
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松本に戻った後、朝食を摂り宿のチェックアウトを済ませすぐに駅へ。
みどりの窓口入り口に本日の臨時列車というボードがありますが、これから乗車する中央線紀行号は手書きで書かれていました。


改札口へ進みます。案内板は「臨時快速」とだけの表示。
下部に「10:17発の快速中央線紀行号〜」と案内がスクロールされますが、なぜか通過駅の案内がされていました。
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改札内ではグッズ等の販売が行われていました。
中央線紀行号運転記念にまつわるものかどうかが微妙な品揃えですが・・・


ホームに降りると、既に中央線紀行号が待機しており撮影会状態です。
編成は前日の篠ノ井線開業110周年号同様、旧客3両のEF64プッシュプル編成となっております。
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サボは篠ノ井線110周年と比べるとシンプルな造り


撮影後、乗車しようとすると出発の立ち会いに来たアルクマを発見!


富士見まで所要時間約2時間半。旧客でじっくりと行く中央線の旅が始まります。
警笛が響くと同時に力強いモータ音をあげ列車は動き出しました。
ちなみに私の席の車両は前日に引き続き1号車のスハフ42-2234です。

最初の停車駅である村井駅まで車窓動画を撮影しました。
篠ノ井線110周年号よりスピードを飛ばしながら軽やかに松本市内を駆けます。
今まで旧客はSL列車でしか乗ったことがないためゆっくりな走行しか体験してませんでしたので、
今回の旧客の旅はかつて定期列車で走ってた頃をイメージできると言えるでしょう。


村井を発車し、松本から20分足らずで塩尻に到着。塩尻からいよいよ中央線辰野支線へと入っていきます。
塩尻を出ると新線の下り線をまたいで辰野支線へ、左へ分かれる新線を見送ります。
 

大きなリンゴ畑が広がる沿線では、農家の方が珍しそうに列車の姿を眺めてました。
農家の方だけでなく、リンゴ畑をバックに撮ろうとする撮り鉄もこの付近に大勢見受けられました。


リンゴ畑を抜けると、姨捨に匹敵する絶景が!


さらにしばらく進むとトンネルへ。旧客独特の雰囲気が深まります。
そう言えば、旧客の車内照明が蛍光灯から白熱灯にリニューアルされていました。


参考までにリニューアル前の写真(約1ヵ月半のSLふくしま復興号の時)。ちょっとわかりにくいかも


トンネルを抜けると先ほど収集でお世話になった小野駅を通過します。
ホームには地元住民の他、委託氏も列車の通過を見送っていました。

小野から先は山に囲まれたのどかな田園地帯を進みます。
もうこの時期寒くなり始めたので少し窓を開けて車窓を楽しみましたが、上着を着てても少々肌寒かったです


山を抜けると飯田線の起点でもある辰野に到着。ここから先の停車時間は長く取ってあるので撮影等ができます。
 

これから発車するミニエコーとの並び
EF64の横では駅長帽をかぶっての記念撮影ができます。私も相席で仲良くなった鉄道ファンと一緒に撮影して貰いました。
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EF64-38側から
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反対側のEF64-37からもういっちょ
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辰野からは天竜川に沿って岡谷へ


新線の高架が見えるとまもなく岡谷です。一瞬あれ?こんなところに新幹線通ってたっけ?と思ったのは私だけでしょうか(笑)


ホームではよさこい踊りの歓迎イベントが行われていました。
よさこいうちの周りでも一時期流行りましたがここ最近見たことがなかったので、懐かしい感があります。
 

松本では「臨時快速」としか表示されてませんでしたが、岡谷の案内表示板はちゃんと列車名が表示されていました。


岡谷から茅野までは住宅地が広がり、途中の駅にすべて停車します。
次の下諏訪では改札口に万治の石仏ののミニチュアが飾られているのが印象的です。
 

上諏訪ではSあずさのE351系との並び撮影チャンス!が、ブレてしまった・・・orz


ホームでは峠の釜飯で有名なおぎのやが臨時出店し、峠の釜飯(1000円:10月以降900円から値上げ)の他
列車運転記念限定弁当として、山賊焼き弁当(600円)も販売され、それを買うと先着30名にみそ汁のおまけが付きます。
お昼は富士見付近の有名な蕎麦屋で食事したいのですが、みそ汁欲しさに買ってしまいました。弁当は夕飯でも食べられますし(笑)


みそ汁はインスタントの器を使ってますが中身は手作りで、ねぎ、油揚げ、しめじの具が入ってました。
だんだん冷え込むこの季節に嬉しい一杯です。

次の茅野ではあずさ16号の待避を兼ねての長時間停車となります。また、太鼓による歓迎イベントも行われました。
 

その前に見た改札口での案内表示器に違和感が。中央線紀行号が種別:普通列車表示にあれ?
 

駅長さんらに見送られながら茅野を発車します。
ちなみに駅前のバスロータリーにC12-67が静態保存されておりホームや列車の中からも後ろ姿を見ることができます。
 

ここから先の景色は辰野支線と同じく山間の田園風景に


青柳、すずらんの里と通過し、終点・富士見に到着です。
到着後少し遅れてやって来た下り普通列車115系との並びを撮影しました。
(拡大する)

歓迎の横断幕


ここまで補充券を使いまくりな旅でしたが、この中央線紀行号だけ指定席瞬殺を警戒し最寄り駅に発売日事前予約した上で購入したため
マルス券となりました。改札口ですずらんの花が描かれている乗車記念スタンプを押して頂きました。


実際指定券は、瞬殺とはならず発売日当日中であれば全区間通しての購入が可能でした。
当日に買えなくてもe5489で検索したところ一部区間で残っていた模様です。

ちなみに今回使用したウイークエンドパスにも、停車時間が短い村井と塩尻を除いた全ての停車駅の下車印を押して貰っています。
上諏訪、下諏訪の「すわ」がかな表記(上諏訪が平、下諏訪が片)で、富士見駅の下車印が「駅」と入っていてサイズが大きいのが特徴的です。



この先小淵沢まで移動しホリデー快速ビューやまなしで帰りますが、時間があります。
しかし観光するには時間的に微妙ですし、富士見の隣のPOS未設置簡易委託駅の信濃境駅で収集するにもそこの委託氏が収集家に対し厳しいようなので
駅前でのんびりして再び復路の中央線紀行号に途中の岡谷まで戻り、はまかいじで小淵沢まで行くことにしました。


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