2015年5月17日 フルーティアふくしま(3号)乗車記
フルーティアに乗車する前日、C61ばんえつ物語乗車に使用した週末パスが使えますので、
いつもよく使う南東北ホリデーパスでは乗れない、水郡線329Dで郡山入りをしました。
列車を降りると、乗り換えるお目当ての列車は目の前に姿を現していました。
長年度々お世話になったあの719系が、赤と黒を基調にしたかつての485系A1A2あかべぇ車を思わせるフォルム、
そして、扉も片側3ドアから1ドアのみと変貌を遂げ、ふくしまDCを盛り上げる新たな観光列車「フルーティアふくしま」として生まれ変わったのです。
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運用コストを軽減のためか、定期列車に連結されているのがわかります。
このフルーティアふくしま3号は快速3235Mに連結されての運転。
フルーティアの719系車番は700番台が与えられ、座席車のある2号車はクモハ719-701となりました。

そして、カフェカウンターのある1号車がクシ718-701に。
この食堂車を示す「シ」の表記がJRの電車車両で唯一ですのでインパクトがあります。

ドアボタンは何故かそのまま残されていました。
ただ、カフェ側の扉は閉鎖されており、座席車側の扉から乗車することになります。

発車案内表示は、フルーティアとして運転される列車はこのような表示がされます。
号数の表示がありませんが、フォントがやけに細い新しいのが使用されいました(うちの周りの界隈ではヘタレフォントと呼んでいますw)。

それでは、乗車へと参りましょう!
入り口にアテンダントのお姉さんがいますので、指定券を見せて車内へ。
車内は木目調の壁と黒いタイルを基調にした高級感のある空間に黒いテーブルと白いソファー風の座席が並びます。
その変化は外観よりも変貌のインパクトが強かったです。とてもいつも乗ってる719系とは思えません。
※画像加工に手間がかかるので、乗車後の様子の写真を掲載しました。

テーブルは長方形ではなく、台形っぽい形となっており通路側でも車窓を見やすいようにしたとか。
あと、荷物棚は景観上のためか撤去されましたので、窓側にあるカゴに荷物を入れることになります。
大きな荷物ですとちょっと窮屈ですが・・・

そしてテーブルには、カフェメニューと乗車記念の品が置かれていました。
戦利品諸々は末尾で紹介するので後ほど。

発車してしばらくすると、早速アテンダントさんがスイーツを持ってきますので、
予約時に指定券とともに交付されるバウチャー券を渡します。

早速開封の儀。
1つずつスイーツが提供されると思いきや、2つまとめて提供されてきました。
ルビーのような真っ赤ないちごが美しい、ショートケーキとタルトです。
ケーキが列車の揺れや衝撃で倒れてしまわないよう、ふちのある型紙に入れられています。
※提供されるスイーツは時期によって異なります。このスイーツは2015.4月〜5月中旬までの提供でした。

その後すぐに、ホットコーヒーと桃ジュースが運ばれてきました。
それでは、いただきましょう!

スイーツ使用されているイチゴは、福島県産の「さちのか」という品種が使用された比較的新しい品種です。
スイーツをプロデュースした店も県内の人気店である「ルヴェルジェ」というフルーツタルトショップがプロデュースし、まさに地産地消にこだわっています。
両方とも頂いた感想ですが、「こんなに甘いイチゴあったっけ?」と思うほど甘く、
クリームとの相性も抜群でした。生地もショートケーキのはふんわりと、タルトのパイ生地はしっかりサックリ感が残ってて良かったです♪

一通りスイーツを堪能したところで、1号車のカフェカウンター、クシ718-701へ行ってみましょう。
車両半分ほどを埋め尽くすように、弧を描いたかのような形状の大きなカウンターがあります。

カウンター中央には大きく、フルーティアのロゴがデザインされています。

向かって左側にミネラルウォーター、アイスコーヒー、アイスティーの飲み放題コーナーがあります。
こちらのコップにもちゃんとフルーティアのロゴ入り。

フルーティア乗った記念に福島のお土産品やフルーティアグッズ、
他にもコーヒーやティーでは物足りない!という方のためにもアルコール類の販売もあります。

カフェカウンターということで、ちゃんと座席もあります。
ここでゆっくり一杯やっていれば、新たな出会いがあるかも?

2号車にも使用されている、暖かみのある照明

改造されたとはいえ、今年落成された新車である証のステッカー

連結部付近には洗面台と

スイーツ女子に嬉しいパウタールームの完備も。
またその横に、トイレが設置されています。

1号車にもベンチのあるフリースペースがあります。
ちょうどアテンダントの1人が待機していましたので、ここでまったりしてアテンダントと会話を楽しむのもいいかも知れません。

中山宿スイッチバックや磐梯山の車窓案内は行われますが、車内で過ごす体感時間はあっという間でした。
最初に提供されたスイーツとホットコーヒーをいただき、おかわり自由のアイスコーヒーを飲み始めた頃には川桁まで来ており、
その後連れの知人と会話を楽しんだり車内探訪したりし、アイスティーともう一杯アイスコーヒーをいただいたところで、終点の会津若松に到着しました。

今回乗車したフルーティア3号では、ばんえつ物語の牽引機の構内移動が見られたり(この日はC61-20[C61ばんえつ物語])

しばらくするとフルーティアが1番線と2番線の間の中線へ構内移動するため、14:08発のあいづ4号、
喜多方方面から来た当駅終着の232Dとの並びを撮ることもできました。
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そして約1時間後にフルーティアふくしま4号として、郡山へ折り返していきます。

最後に戦利品のご紹介。
乗車証明書はよく駅のPRポスターでも用いられてるスイーツで作られたフルーティアの写真が使用されています。

裏面はフルーティアが運転される、磐越西線郡山〜会津若松の沿線の見どころが書かれています。

車内販売で買ったオリジナルクリアーファイル(380円)
これとは別に、大きく車両イラストが書かれているデザインのも販売されていました。

そして、ふくしまDC期間中である4〜6月に乗車した人限定で、
県内杉を使用したオリジナルコースター、フォーク・プレートセットがプレゼントされました。

指定席券、と言うよりは乗車券とセットになった乗車票
○契と書いてある通り、専用のびゅう旅行商品を申し込まないと乗車できません。

なお、旅行商品は郡山または会津若松から出発する「現地発着コース」と、他の旅行商品に組み込むタイプの「オプショナルプラン」があります。
私達が申し込んだのは現地発着コースで、フルーティアデビュー特別料金により全区間乗車で1人あたり4200円でした(今回は4200円×4人=16800円)。
びゅうプラザ等で申し込むと人数分の乗車票の他に会員券とバウチャー券の2枚が出てきます。
会員券は払い戻しや人数変更の際に、バウチャー券は先述した通りスイーツが提供されてきた際、アテンダントに渡します。
※バウチャー券は乗車前にスキャンしたものです。


なお、フルーティアの申し込みは2人以上が条件なのですが、7月以降の現地発着コースに限り1人でも申し込み可能になりました。
7月以降の値段は現地発着コースが全区間利用で4800〜5000円(1人利用の際は200円増)、オプショナルプランは3900〜4000円です。
詳しくはJR東日本仙台支社のHP(※別タブで開きます)よりフルーティアの項目をご覧くださいませ。
ふくしまDCで新たに誕生したフルーティア、見た目は719系のフォルムを残しているにも関わらず、中での時間はいつもの719系より何十倍も優雅な時間を過ごせました。
地産地消にこだわったスイーツもさることながら、ソファー風のシートも中々のもの。
しかし、1時間10分強の乗車ではどうももう少し足りないかなという印象です。先月SLで片道3時間も過ごしたので尚更・・・
ですので、もう少し料金高くてもいいので、たまには1往復減らし福島〜郡山(方向転換)〜会津若松とするのもいいような気がします。
あと、利用客がスイーツ好きなそれらしい女子が大半を占めていましたので、フルーティアで婚活列車、なんていうのも設定してみると面白いかも知れません。
全てびゅうパックの販売で値段が値段だけにそう手軽にリピートできませんが、デビュー1周年あたりに何か特別なスイーツなどあればまた乗ってみたいかなと思います。
おわり
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