2015年5月16日 C61ばんえつ物語号乗車記

これまでなかなかばん物に乗れなかった理由が、関東や新潟方面からの利用しやすいようダイヤが組まれていることでした。
少なくとも会津若松まで車を走らせれば日帰りで全区間乗れますが、朝早くor夜遅くになり大変ですので・・・
きっかけができたのは、翌日17日に複数の知人らで一緒にフルーティアに乗るのに、前日も何か臨時列車は無いだろうかと思ったところ、
このC61ばん物が浮上したわけです。フルーティアに乗る知人の一人もロクイチに乗るきっかけもありました。

そんなわけで週末パスを利用して、新幹線最寄りの新白河から朝一のなすの258号で大宮へ。
新潟へ行くのに金はかかれど楽に行くにはこれが一番!
 

大宮からはとき303号でV字移動です。


と、言うわけでうまさぎっしり新潟に到着です!
実はばん物よりも今年から1本の列車に統一され、520円で秋田→直江津間、8時間もNO.DO.KAに乗れる
「うまさぎっしり日本海縦断号」を狙っていましたが撃沈したんですよねぇ・・・


まっすぐ乗り換え改札口から在来線ホームへ向かうと、既に目的の列車の姿はありました。
 



行先表示やドア横表示(左:普通車、右:グリーン車)もロクイチばん物仕様になっています。


 

C61-20サイドからは残念ながら反対側に位置する4番線から撮影できませんが、
後方に新津から回送のためのEF-81が連結されており、到着後すぐ切り離されますがしばらく停車していますのでこれはこれで絵になります。
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ちなみに4番線脇は工事真っ最中でしたが、C57-180のイラスト停目は健在でした。


少し車内宴会のため買い物をしてから乗車へ。
初めてのばん物ですから、もちろんグリーン車で!
 

駅員さんらに横断幕と旗で見送られながら発車ー


早速車内宴会開始!
万代口にあるNEWDAYSにて見つけた日本酒カクテルです。
こちらの「空色の夢」は吉乃川酒造の日本酒にリンゴ果汁とハーブを利かせたスッキリとした味わいでした。


車窓はほぼ一面田園地帯が広がりますが、概ね田植えが終わっていました。


しばらくすると、羽越線と合流し新津に停車。
新津では14分停車し、ホームでは弁当や地元特産品の販売が行われていました。


ここでも停車している1番線ホームが進行方向に出っ張ってるため編成撮りは不可能・・・


ロクイチの前では記念撮影のサービスをしてもらえます。


その前方には同じく新潟からやってきた、特急しらゆき2号が先に発車していきました。
万が一新潟からばん物に乗り遅れた時の救済措置にもなりますね。


発車間際にばん物停車駅ごとに設置されている、レトロ風駅名標と古時計を12系客車と合わせてみました。
この雰囲気、たまりませんなぁ


新津を発車すると信越線と分かれ、磐越西線に入ります。


しばらくは住宅街が多く、車窓を楽しむには今ひとつでしたので4号車のイベントカーに行ってみました。
やはり展望車を兼ねているイベントカーは大繁盛ですねー


記念スタンプ押印所
ハンディタイプではなく、しっかりした押印機ですのでムラなく綺麗に押せます(スタンプは最後の戦利品諸々で紹介)。


その横には昔ながらのスタイルのポストがあり、ここに投函した郵便物は専用の消印がされるとか。
生憎今日は出してみるような郵便がないので、6月乗車予定のDLで試してみたいと思います。


あと、ばん物のお楽しみの一つ、この日のイベントカーでのイベントは腹話術の披露でした。
そう言えば、いっ○く堂さん最近TVで見ないけどどうしたことやら。。。


5号車の売店も行きました。
新潟限定のビール「風味爽快ニシテ(280円)」を駅で予め買った牡蠣のおつまみと共に。
あと弁当も買いましたが、それは後ほどご紹介。


一方車窓の方ですが、五泉を過ぎると、信越線沿線より趣きのある田園地帯が広がってきました。


磐越西線沿線で有名な温泉地のある咲花に停車。
停車時間わずかですが、温泉旅館のスタッフが横断幕を手にし笑顔で手を振ってくれました。
 

そして列車はばん物一番の車窓とも言える、阿賀野川沿いへ。
馬下〜三川は進行方向左側(グリーン2人掛け席)がメインですが、そこから先は進行方向右側(グリーン1人掛け席)からよく見えるようになります。


カーブ区間では遠くからですがロクイチの勇姿も


程なくして津川に停車。
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津川では16分停車し、ロクイチの点検や給水作業が行われます。
 

ホームにはばんえつ物語のマスコットキャラ「オコジロウの家」があり、お子様でも停車時間中楽しく過ごせます。
 

時間がありますので、駅舎外観や内部も記録しました。
2009年にリニューアルされており、新しいながらも渋い雰囲気を醸し出しています。
また、駅舎の中にはばん物をはじめ、たくさんの沿線の写真が展示されていました。
 

さらに、津川は毎年5月3日に「狐の嫁入り行列」という伝統行事があり、
それにちなんで狐の像が飾られています。


 

自販機までも(笑)


発車前に跨線橋上から一枚。
ロクイチのほぼ真上から撮れるのが何とも言えないですね♪


津川から旅の後半に入ったということで、日本酒カクテル2本目開封ー♪
こちらは桃とトマトの果汁をブレンドした「茜さす君」です。
桃の甘みとトマトの酸味が絶妙でした。復路で阿賀野川沿いで夕陽を見ながらだったらもっと美味しくいただけたかも知れません。
先ほどの「空色の夢」とセットだと1080円ですが、バラで買ったほうが若干安かったです。


ここで、ばん物限定グッズを賭けたじゃんけん大会が行われました。
車内スタッフとじゃんけんをし、最後まで勝ち残った人のみオリジナルストラップが貰えるのですが、
2回チャンスはあったものの最初は2回戦、2回目は3回目敗退でした・・・
でもSLみなかみでも同じのがあった時は、初戦敗退で終わったので、健闘した方ですw
来月もDLで乗るので、その時はリベンジ果たしたいところですね。

徳沢手前で福島県に入り、お弁当タイムー
初めてのばん物乗車ですので、当列車限定の弁当「オコジョの宝箱(1300円)」をチョイスです。
シゴナナの巾着袋から、宝箱を模した弁当箱が出てきました。


お品書。別名「オコミの愛妻弁当」となっていますw


二段重ぽい構成になっており、素材も沿線のを使用したヘルシーな作りになっています。
ご飯類の入ってる方は笹づくしでインパクトがありますね。
お味は中々でしたが、笹だんごが異様に粉っぽかったのが気になりました。
あとメニューももう少し、お子様向けにした方がいいような気がします。


なお、オコジョの宝箱にはオリジナルコースターがランダムで付いてきます。
DD51のを引きました。これでは「DLばん物」ですねw
 

アフタヌーンティーは村上茶の紅茶(190円)をいただきました。
村上茶の緑茶なら何度か飲んでますが、紅茶は初めて。渋みが優しく普通の紅茶とは明らかに味の違いがわかりました。


荻野駅付近には荻野漕艇場があり、カヌーを楽しむ人の姿も。


山都では再び給水および点検のため10分停車です。
給水においてはシゴナナはやらないようですが、ロクイチは試運転時に津川だけでは不足することが判明したためここでも給水を行うことに。
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同時に点検も合わせて行われました。


また、石炭も万が一のためなのか、ホーム端に積まれていました。


山都駅も内装は津川に似た雰囲気。
ただ、写真よりも絵画の方が展示数が多いです。
 

外観は一部木材を使用したブラウンがベースの配色となっており、自然と調和したデザインとなっています。


目の前にある花のプラントには歓迎のメッセージが書かれていました。
山都は会津の蕎麦処の1つ。途中下車は難しくとも、冬に開催される喜多方冬まつりでほぼ毎年出店しているのでそこでいただくことができます。


山都を発車すると特に有名なばん物撮影スポットである、一の戸橋梁を渡ります。


その後席に戻ったら強烈な眠気に襲われ、気がつけば喜多方を過ぎ、塩川〜会津若松の田園地帯を走っていました。


市街地が見え始めたら、まもなく終点の会津若松。


4時間を超す、C61-20の長旅が終わりました。
呑気にしていたら13:40頃、また復路の長旅に備えて回送されていきました。
485系あいづとの並び撮れなかったのが残念。。。
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ちなみにロクイチ撮る前にこんなものに浮気しちゃいましてw
キハ48-523+キハ47-1514の急行色カラーの編成です。
ただこの乗車記の公開間際わかったことですが、この塗色、正確には「急行色"ふう"」ですので、厳密には急行色もどきだったんですね。
この編成ですが、来月とある線区で運転される予定で私も乗車します!
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遠くにはこれまたキハ40系のふるさとと只見線ユネスコエコパークラッピングの車両が並ぶという、レアな光景を目にしました。


最後に乗車証の紹介を。
まず乗客全員が貰えるポストカードより微妙に大きいサイズの乗車記念証です。
裏に先ほどのイベントカーのスタンプを押す枠があります。
なお、DC期間中に運転されるDL牽引2列車と、7月以降シゴナナが復活してからの本家ばん物に全部乗って乗車証を組み合わせると、
シゴナナの写真が完成するそうです。
 

グリーン車の乗客のみに配布されるグリーン乗車証(入室許可証)は、本来のC57-180が描かれていたので、
特別仕様じゃなかったのが残念・・・
 

安定のえきねっとで確保したグリーン指定券。
車掌さんが通常の車内改札に加え、乗車後半でグリーン乗車証にも押印されている、ばん物特別スタンパーを押していただけました。
乗車後の会津若松あかべぇ乗車記念印と合わせて、券面を賑やかにして持ち帰ってきましたw
なお、グリーンだけではなく普通車も発売1ヵ月前の10時で完売しましたが、団体枠の放流等もあり、最終的には○表示となりました。


余談ですが、今回週末パスを使いましたが、新白河→大宮の新幹線の特急券は、お先にトクだ値スペシャルを利用してきました。
なんと乗車券+指定席特急料金が2840円!これは料金券(3110円)のみと比較しても安いです!
ただ今回しか使う機会がなかったのが残念・・・ちなみに東京までですと3330円(閑散期は100円引き)ですので、
都区内パスと合わせると7000円台前半で都内まで迅速楽々往復できて遊びつくせるから素晴らしいと思います。




初めての「SLばんえつ物語号」がC57-180ではなくC61-20牽引というイレギュラーなスタイルで体験してきましたが、
風光明媚な阿賀野川の車窓を見ながらのSLの旅は良かったです♪
SLみなかみやSL銀河と並ぶほぼ土休日定期SL列車ですが、レトロ風駅名標といい津川のオコジロウの家といい、
長時間の乗車でも飽きさせない新潟支社の工夫は流石だなぁと思います。
残念なことを挙げれば編成撮りが可能な停車駅がなかったことと、販売しているお弁当の主力である「オコジョの宝箱」をもう少し改良して欲しいところですね。
あとオコジロウ&オコミに声優を充てて、自動車内放送で車窓の見どころなどを紹介してくれるとより車内で楽しく過ごせるかなと思います。
来月もばん物に乗る予定ですが、DE10牽引の「DLばん物」・・・だけど今度は下りでばん物乗車をするので、上りとはどう違ってくるのかを
楽しんで参りたいと思います。


おわり



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