【特集】トワイライトエクスプレス:はじめに はじめに

下り乗車時直江津にて(2014.3.31)


寝台特急 トワイライトエクスプレスは、大阪〜札幌間約1500kmを約22時間かけて運転される運転キロ数、運転時間ともに日本一を誇る元祖豪華寝台列車です。
1989年7月21日から運転が開始されましたが、当初は団体列車専用で旅行商品を申し込まないと乗車できませんでしたが、
同年12月に臨時列車となり寝台券が一般発売され気軽に乗車できるようになりました。
編成は24系客車に機関車は大阪〜青森をEF81形、青森〜五稜郭をED79形、五稜郭〜札幌をDD51形重連とリレーしながら長距離を運転していきます。
24系客車とEF81形機関車は専用のものが用いられ、シックな深緑に金色のラインが印象的なデザイン。
客車の内装も一般的な24系客車とは一線を画した豪華な仕上がりとなっており、客室はA寝台1人用個室ロイヤル(SA1)、2人用個室スイート(SA2)、
B寝台1〜2人用個室シングルツイン(B1)、2人用個室ツイン(B2)、開放型B寝台を改造したBコンパートメントから構成されております。
加えて唯一一般利用できる寝台列車の中で朝昼晩の3食を車内でいただける食堂車「ダイナープレヤデス」、
大きな窓から車窓を楽しめるサロンカー「サロン・デュ・ノール」も連結され、長時間の乗車にも飽きの来ないつくりです。
基本的に土曜以外はカシオペア同様上下どちらかの列車が運転され、土曜とハイシーズン期は上下両方とも列車が運転されますが、
繁忙期はもちろんそうでない平日でも少なからず個室の寝台券は即日完売となり、25年経った今なお非常に人気の高く、
鉄道ファンならずとも旅が好きなら一生に一度は乗ってみたい列車であることは間違いないことでしょう。

しかし、21世紀に入ってから夜行バスの登場などで競争が激しくなった影響により、利用者の減った東京・大阪〜九州各地の寝台列車の廃止を皮切りに、
他を結ぶ寝台列車も続々と廃止に追い込まれることに。
2012年には並行して走る日本海ときたぐにが廃止され、ついに2014年5月28日、JR西日本はトワイライトエクスプレスを来年2015年3月での廃止を正式決定すると公に報道されました。。。
運転開始から25年間ずっと、後に登場したカシオペアと双頭を並べる豪華寝台列車の終焉という大きな惜別の意を込めて
廃止報道前に乗車した2014年3月末の下り列車(シングルツイン利用)乗車記と、同じく廃止前に奇跡的にロイヤルが取れましたが、
数日後に廃止報道が決まって6月中旬に乗車した上り列車乗車記を中心に、
この「トワイライトエクスプレス」という列車を特集ページにて、お送りすることに致しました。


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