【特集】トワイライトエクスプレス:おわりに おわりに

ようやく憧れのトワイライトエクスプレスに乗れるタイミングを掴めた2014年、まず下りに3月末に乗車し
それからロイヤルリベンジを兼ねて6月中旬に乗車したわけですが、廃止報道が発表される前に寝台券を確保できてとても良かったと思いました。
次々と廃止される寝台列車ですが、トワイライトエクスプレスは人気の列車ですしもうしばらくは持つだろうと思いましたが、
早々と廃止報道が発表されたのは驚きでした。
公式では車両の老朽化を理由としていますが、実際は北陸新幹線開業による並行在来線の三セク転換事情、北海道新幹線開業にによる青函トンネルの
工事事情などこのままトワイライトエクスプレスを走らせるのに色々と面倒になるらしいです。
以前トワイライトエクスプレスと並行した運転区間を持つ、臨時化後の下り日本海に乗りましたが、秋田県に入り鳥海山も日本海も見えなくなった辺りから
飽き始めてしまいました。ところがこの日本海の運転区間を延長したトワイライトエクスプレスは往復乗っても飽きることが全くなかったです。
やはり「元祖豪華寝台列車」を冠しているだけあって、食堂車で3食食事できたり、車窓の見どころを案内してもらったり、客室も今まで見たことのない
豪華さであっという間に時間が過ぎていくように感じられました。
そんな列車が来年3月で姿を消してしまうと思うと残念でなりません・・・
豪華寝台列車はトワイライトエクスプレスが誕生した10年後の1999年にカシオペア、そして最近トワイライトもカシオペアよりも
豪華な寝台列車「ななつ星in九州」が誕生しました。
JR東日本、そしてJR西日本もトワイライトエクスプレスに代わる新たな豪華寝台列車の建造、運転を計画していますが、
ある程度の富裕層でなければ乗れるような列車ではなくなるので、個人的には正直言って歓迎しません。
いくら夜行バスに押されているとはいえ、庶民が贅沢できる程度に手が届く寝台列車を残しておくのも重要ではないかと思います。
そのような期待とは裏腹に定期運転される寝台列車が絶滅してしまっても、
ハイシーズン期に臨時運転という形で一般庶民でもできる贅沢な旅をできる機会を与えて欲しいものですね。


下り乗車時札幌にて(2014.4.1)



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